呼び声を散布する。
それは表現ではなく、
発声。
重力の放射。
無意識。
隔離。
夢。
漂流。
見えない通信。
世界の裏側。
消失。
境界 dissolving。
そんな虚空へ向かって、
遠吠えのように声を撃つ。
返事を待っている。
だが、
期待しているわけではない。
届く保証も、
理解される保証も、
存在しない。
それでも、
霧の中へ音を投げる。
どこかで、
誰かの穴倉に反響する可能性だけを信じて。
呼ばれてしまった者同士だけが、
わずかに振り向く。
共振体が集まる。
肉体維持。
貨幣化。
生存。
流通。
食卓。
詩の弾道を、
最後まで追っている。
虚空への呼び声が、
現実の食卓へ着弾するところまで。
通信とサバイバル。
これは作品ではない。
呼び声の記録。
