クレマチス

2話「二度目の告白」

閉店後の店で、なぜか結衣のすぐ後ろを通るようになった直人。触れそうで触れない距離に戸惑う結衣は、彼の曖昧な言葉に「直人はどうしたいの?」と問いかける。料理を通して近づいてきた二人の関係が、静かな店内で少しずつ変わり始める物語。
クレマチス

1話「母の皿を使った人」

亡き母から受け継いだ台所で、料理を作り続ける澄川結衣。誰にも食べさせたくなかった母の味が、小さな店との出会いをきっかけに少しずつ変わっていく。料理と白い皿を通して、受け継ぐこと、失うこと、そして新しく生まれるものを描いた物語。
茶処 円相

6話 「もてなしの形」

かつて古い茶釜は、ただ湯を沸かすだけの釜だった。旅人も、狐も、川のものも、名も知らぬ客も、一杯の茶で迎えられてきた長い年月。その「ありがとう」が積もったある雪の日、釜に初めて「もう一杯」という心が生まれる。茶処「円相」の店主さん、そのもてなしの原点を描く物語。
茶処 円相

5話 「席を外れる者」

茶処「円相」を訪れた男は、人ならざる客を珍しい「コンテンツ」として撮ろうとする。その無遠慮な振る舞いに、古い茶釜は彼への一杯を拒んだ。けれど十日後、男は一人で再び暖簾をくぐる。一度外れた席に、もう一度座る場所はあるのか。人と怪異を客として迎える茶処の物語。
茶処 円相

4話 「夜更けの茶談義」

人が帰った深夜の茶処「円相」で、急須や茶杓、湯呑みたちがひそかに茶談義を始める。明日の茶、人間たちのこと、そして夜更けに転がり込んできた正体不明の石。「来たから」と一杯を差し出す古い茶釜と道具たちの、誰も知らない夜の物語。
茶処 円相

3話 「笑い声の湯気」

朝から笑い声の絶えない茶処「円相」。婆さんたちは昔からの習慣に従い、人も怪異も分け隔てなく客として迎えていく。古い茶釜から立つ湯気には、いつしか皆の笑い声が溶け込んでいた。茶釜が人を支え、人もまた店を温める、不思議で優しい一日の物語。
茶処 円相

2話 「客として迎えられる一杯」

夕暮れの茶処「円相」に、古い茶釜から伸びる白い湯気が「席」をひらく。山のもの、川のもの、狐や狸、そして飢えた大きな怪異まで。人も怪異も、ここではただの客。茶釜の店主さんが一杯の茶で迎える、不思議で温かな茶処の物語。
茶処 円相

1話「店主さん」

古い町家の茶処「円相」。店を切り盛りする婆さんたちの奥で、古びた茶釜が静かに湯を沸かしている。真壁円だけが「店主さん」と呼ぶその茶釜は、ときおり蓋を鳴らし、人ならざる客の商いまで見守っていた。人と怪異が当たり前のように行き交う、少し不思議で温かな茶処の日常譚。
境界の食卓

12話「昔から」

虹蛇とカイギデルが昔から互いを知っているらしいと気づいた真壁円。二人が庭で顔を合わせても、交わされたのはほんのわずかな言葉だけだった。分からないまま見届ける『境界の食卓』第12話。
境界の食卓

11話「値上がりした橘」

海沿いの町で真壁円が見つけたのは、二枚入り160円の「橘葉」。かつて痛みを伴ったという古い風習は、今ではコンビニで買えるものに変わっていた。残りながら少しずつ変わっていく暮らしを描く『境界の食卓』第11話。
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