月と冥王星のアスペクトを持つ人にとって、
母親はしばしば「吸血鬼のような存在」になりやすい傾向があります。
ここで言う吸血鬼とは、単なる悪意ある存在という意味ではありません。
もっと巧妙で、もっと無意識的な関係性を指しています。
巧妙に支配される感情の方向性
このタイプの人は、母親から
感情の向きそのものを操作されやすいのが特徴です。
本人が気づかないうちに、
喜ぶべきタイミング
悲しむべき理由
怒ってよい対象
そういった「感情の矢印」が、
少しずつ、しかし確実に母親の望む方向へとねじ曲げられていきます。
その方向性と自分の本質が合わなくなったとき、
生きる意欲そのものが、限りなく低下していくことも珍しくありません。
月×冥王星コンジャンクションの怖さ
特に月と冥王星のコンジャンクションは要注意です。
この配置では、冥王星が月全体を覆い被さるように作用します。
そのため、
支配されていること
コントロールされていること
その事実にすら気づけないまま育つことがあります。
母親が求める感情を、
まるで無意識の奉仕のように提供し続ける。
この構図は、「吸血鬼」という比喩が
あまりにも的確に思えてしまうほどです。
母親が欲しがる「感情」で待遇は激変する
月と冥王星のアスペクトを持つ人の母親は、
子どもから引き出したい感情がはっきりしています。
依存
恐れ
崇拝
罪悪感
無力感
あるいは過剰な忠誠心
どの感情を欲しがるかによって、
その子どもの扱われ方は驚くほど変わります。
もし、子どもの本来の個性と
母親が欲しがる感情の種類に大きなズレがなければ、
ある意味では「幸せそう」に見える関係になることもあります。
しかし――
個性と要求が噛み合わない地獄
本来の自分とは異なる感情を、
強要され続けることほど屈辱的なことはありません。
それは単なる憎しみでは終わらず、
無意識の奥底で、
殺意に近い暗黒感情
が、ゆっくりと醸成されていくことさえあります。
子どもの心の深層に、
言葉にならない地獄絵図が描かれていくのです。
それでも「理解の糸口」はある
しかし皮肉なことに、
その暗黒感情すらも、
「それこそが、母親の望んだ感情だった」
と理解できたとき、
初めて母親という存在を構造的に理解する入口が見えてきます。
ここで重要なのは善悪の判断ではありません。
吸血鬼=悪、ではない
最初に書いたように、
月と冥王星のアスペクトを持つ人にとって
母親は「吸血鬼のような存在」になりやすい。
しかし、
善い吸血鬼もいれば
悪い吸血鬼もいる
ということも忘れてはいけません。
このアスペクトを
短絡的に「悪」「不幸」と決めつけるのは間違いです。
人生の中には、
何らかの理由で“善い吸血鬼”が必要な運命
としか思えないケースも、確かに存在するのです。